文化・伝承岩手県特集

日本文化を学ぶということ

全国各地には、その土地ごとに素晴らしい文化伝統が培われております。
また、ひとつひとつ物事には、意味があります。
ひとつ紐解くと、対象の物事がひとつ理解でき、モノを見、考えることが
広がります。知るということと考えるということは無限であり、
私達を知の探究に導いてくれます。

 

世界各地でアイデンティティーと伝統、文化価値を維持する中で、
国民性を認識しています。
では、様々に変化し、価値観も考えも複雑に変化する昨今において、
自国はどのようにあるべきか、個々に考えを深めていく機会も
少なくなっているように感じます。
果たして、そのような状態が続くとどのようになるか。
何でも、磨き続けるものと、そうでないものとでは雲泥の差が生じます。

 

あるべき理想とした思いを、識者である中西輝政氏が著書
「本質を見抜く考え方」で素晴らしい言葉で表しておりましたので、
ここにご紹介いたします。
地域の活性や文明の維持を重視すべきであることは、この言葉の示す通りであり、
伝統を守ること、知ることの大切さを述べています。

 

「どのような社会、国、文明でも、物質的な価値観と、精神的な価値観のバランスが
どちらに崩れても、いったん崩れてしまうと、その社会の生命力、
いわゆる国の活力というものは大きく衰弱していく。
つまり根本的な活力があるときは、矛盾や緊張に耐えられるのです。
自分が前の世代から受け継ぎ、次の世代に受け渡すべきもの、
つまり「伝統」にもう一度しっかり目を向けることが、人間が元気を取り戻す
もう一つの大きな要因です。
国や社会が疲れたときは、伝統に目を向けるようになります。
そこに一つの「活力の源泉」があるからです。」

 

中西氏の言葉にあるように、根本的な活力があるときは、矛盾や緊張に耐えられるのです。
以前、震災から数年経った後、以前の形跡がほとんどなくなった陸前高田に行きました。
陸前高田は、海岸から山林の手前まで、すべて飲み込まれた場所です。
そこは新しく埋め立てられ、新しい建物も立っていましたが、
海の景色は防波堤で見えなくなり、むなしい景色となっていました。
しかし、人々と話しをすると、この地に伝わる歴史や物語が生き、
それを糧とし誇りにしていることが分かりました。
土地も家族も、すべてを奪い去られた人々の心の中に、こうした思いが
支えとなっているのです。

 

ならば、人々の活力となる源を増やせば、物心両面で、もっと豊かになるのではないでしょうか。
今ある自己が、過去の歴史からすべて繋がっていることが分かれば、励みになるのではないでしょうか。
そして、ひとつひとつの意識が高まれば、より高度な人類の発展に繋がると感じています。

 

[ – sara 桜羅 – ]

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