山寺

山形の観光名所といえば、特に有名なのが名刹である立石寺(通称:山寺)。
ここは山全体がお寺のようであり、 1,015段の石段を登るごとに煩悩が削がれ
天上の地に導かれるような世界観を味わえる。創建は860年(貞観二年)、清和天皇の勅命で平泉の中尊寺や松島瑞巌寺なども
創建した慈覚大師円仁によって開山されたといわれています。

山寺駅。駅から山寺全体が見渡せる。

山寺の入口

国指定名勝史跡の境内には、苔むして立ち並ぶ句碑とともに、
老杉や怪石が見え隠れし、千古の静寂をたたえています。

撮影は5月、新緑が美しい季節です。多くの子供達が遠足で訪れていました。
驚いたのが、皆が皆、すれ違う私に元気いっぱいに「こんにちは!」と声をかける。
清々しい心持ちに、子供の心に心が清められるようであった。
都会にいると、声を掛け合わないのが自然であるが、
田舎では声を掛け合い思い遣るのが自然の形。

石段を登り始めると、姥堂があり、
「ここから下は地獄、ここから上が極楽」という案内があり、
ここの石清水で心身を清め、1つ1つ石段を登ることよって欲望や汚れを
消滅させ、極楽に登る様にとある。

山の自然にそってつくられた参道は、修行者の道。
頭上のそびえる百丈岩の上に、開山堂や展望随一の五大堂がある。

1689年(元禄2年)7月13日(陽暦)には松尾芭蕉も旅の途中でこの地を訪れており、
有名な句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」を山寺の地で詠み「奥の細道」に残しています。

展望随一の五大堂

立石寺は山形城主であった最上家(斯波兼頼を祖とする)と関係が深く、同家の庇護を受けていた。
頂上には、戦国の混乱の時代に、山形の地を愛し、民を愛し、出羽国に平和と安定をもたらし、
現在の山形の基礎を築いた山形城第十一代当主「最上義光」公(1546~1614)と家臣合計十人の
位碑が納められた御霊屋が立てられていました。

下山する頃には、山全体の霊気を浴び清められ、歴史と自然の流れに感慨深くなる。

[ – sara 桜羅 – ]

 

立石寺
https://www.rissyakuji.jp/山形市観光協会 立石寺
https://www.yamaderakankou.com/

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