sara 桜羅読み物珠玉の言葉

人品を磨く良書 呻吟語(しんぎんご) 

人品を磨く良書のひとつ、呻吟語(しんぎんご)
1989年 守屋洋 氏による翻訳。
書き下しに「現代は混迷の時代だといわれている。
確固とした規範が見失われ、さまざまな価値観が入り乱れている。
そういうなか、古典をひもといてみると、ヒントや知恵が
たくさん記録されている・・」

この古典は知る人ぞ知る、一部の読者のあいだで
熱心に読み継がれてきた古典であり、
著者は呂新吾(りょしんご/明の時代の官僚)、が
悩み苦しみ反省した記録を呻吟語(しんぎんご)として
まとめたもの。人とは人生とはを切実な問題をさまざまな
角度から解き明かしている。

「五十も六十も生きていれば、人間とは、人生とはと
分ったつもりでいたが、読み終えて七十有余年の人生が
なんだか遠回りしていたように思われて、はなはだ慚愧にたえない。」
※守屋氏紹介の古典を読み終えた、ある方の感想。

呻吟語は国内にはしばらく入手困難で、戦後に一時的に入ったもののすぐに絶版。
守屋氏が1989年に翻訳を手掛けた際は情報も少なく、
こうして分りやすく世に伝えているのは大変な功績だと思う。
菜根譚や諸葛孔明含め、守屋氏紹介・翻訳の書籍は分りやすく有り難い。

 

[ – sara 桜羅 – ]

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