『道元』己のすべてを捨てなければ、すべてを受け入れられない。

「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりて」(道元)
自然のあるがままの姿をうたったもの。この詩から、
自然のように、物事も「あるがまま」を見よ、と伝えている。
そして受け入れる。受け入れるには、自分が変わるしかない。
「あるがままに」が分らないという事は、
大海の中にあって水がないのと同じ。
あるがままの貴方の姿を見て悟ること。受け入れること。
あるがまま、自らの仏性を知らなければ、
大海の中にも水をみることはできぬ。
己のすべてを捨てなければ、すべてを受け入れられない。
囚われがすべての苦しみ。苦しみを捨てること。
【道元】
曹洞宗の開祖、道元禅師は、人が皆仏の子なら、
最初から何も修行することなんてないじゃないか、
という問いかけに「精進」という答えを見つけました。
仏の子であっても無心で「努力」をしなければ、
道を進み完成させることはできないというものです。
「努力」すれば豊かに開ける道。そんな道が見つかったら、
どんなに爽快に生きられるでしょう。その「道」と、
完成される「器」は、もともと生まれた時からあなたの中に
備わっているのです。あなたの「努力」は素晴らしい「道器」となる。
あなたは、あなたの「精進」によって輝かすことが出来る神秘を
持っているのです。
映画「禅」(道元)
永平の風-道元の生涯(本)もお勧め。
[ – sara 桜羅 – ]