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江戸の始まり。江戸城の歴史

関東の聚落の始まりは、浅草を中心に形成されていったといいます。江戸城を中心とした聚落の形成は、鎌倉時代初期に江戸氏がこの地に居館を構えたのが始まり。その頃は荒涼寂しい場所で、それから300年経た後も変わらず淋しい一漁村であったが、江戸太郎重長の居た頃には、古河の公方足利左馬頭成氏を奉ずる諸家の攻防に備えて城郭構える努力をしていたといいます。
その後、上杉家の家臣であった太田道灌の築城により、たちまち関東に於ける政治文化の中心になり、道灌は江戸城に三十年居て、関東の覇者を凌ぐ勢いであった。当時道灌は築城の後、社寺も多く建て、日枝神社、湯島天神、吉祥寺もそのひとつである。


道灌の死後は、北条氏綱の手に移り、その後62年後に豊臣秀吉から徳川家康に委ねられることになる。その後江戸城はさらなる大修築をおこなったが、明暦の大火に江戸城も炎上し、また元の武蔵野にかえる有様となった。しかしこれをよい機と捉え、江戸の区画を拡張し、市街を変更した。当時は絶望的であったと思うが、これこそ火事場の馬鹿力というのであろう。その後の発展・反映は、この時の馬鹿力があったからこそ再起を遂げられたのではないだろうか。

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