文化伝統そして日本のこころ読み物珠玉の言葉

甦る日本人の魂

【日本人の大和魂の特質について】

6年前の東日本大震災のとき、
家族を失い、家を失い、全てを失って悲しみと絶望のどん底に落とされながらも、
それでも、日本人は互いに乏しい物資を分かち合い、助け合い、励まし合った。
だれか決まった指揮者がいたわけではない。だれかに命令されたわけでもない。
ときにはある者が声をかけ、ときには別の者が率先し、そして全員が自主的に分かち合い、
助け合い、励まし合った。こういう姿は外国ではありえない。

だから海外のジャーナリストたちは日本人のこの姿にびっくり仰天し、驚嘆して、日本人に惜しみない賞賛とエールを送った。彼らが日本人を大賞賛した記事を次々に書いたことは記憶に新しい。

しかし、じつは、これは94年前、大正時代の関東大震災のときも同じだったのだ。
誰に命令されなくとも、日本人は悲しみと絶望のどん底でも互いに分かち合い、助け合い、励まし合った。
このときも今回と全く同じく海外のジャーナリストたちは驚嘆し、外国では絶対にありえないこととして賞賛した。
同じように日本人に賞賛とエールを送る記事を書いているのだ。
世界に類を見ないこの日本人の特質こそが大和魂である。


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この日本の世界への最初の登場は日露戦争(1904~1905年)である。

当時、ロシアの国家予算は20.0億円であったが、日本は2.5億円であった。
またロシアの常備兵力は300万人であったが、日本は20万人であった。
ロシア艦隊は日本の3倍の艦隊を擁し、とくにロシア・バルチック艦隊は世界最強を謳われた。

しかし、日本人は大和魂を遺憾なく発揮した。

さきの関東大震災や東日本大震災に見られるように、日本人は自在に連携して相互に助け合い、分かち合うことのできる民族である。ときにはある者が声をかけ、ときには別の者が率先し、そして全員が自主的に分かち合い、助け合い、励まし合う。

連合艦隊司令長官・東郷平八郎と参謀・秋山真之はこのことを熟知し、日本の魂である日本古来の水軍の兵法を用いた。すなわち各艦が自主的に行動し、自在に連携し合い補い合って複数艦で敵艦を襲う。それを大破したらまた自主的にチームを編成し連携して新たな敵艦に当たる。

全員が相互に連携し合う。全員が主体的な司令官である。

これが大和魂なのだ。

この戦法は日本以外の国では不可能である。
日本以外の国では、強い指揮官の命令系統が失われたとたんに、みんな暴徒と化し、あるいはわれ先に逃亡するからだ。

東郷平八郎の指揮の下、日本の連合艦隊は徹底的な訓練を行った。まさに大和魂の訓練といってよい。

1905年5月27日、「敵艦あらわる」の報に接し、
はるかに優勢なロシア艦隊に対して、司令長官・東郷平八郎は、「連合艦隊はこれを撃滅すべくただちに出動する!」と命令を発し、連合艦隊は全艦出撃した。

ロシア・バルチック艦隊は、日本海軍の丁の字戦法によってずらりと並んだ日本艦隊の一斉砲火で先頭の旗艦が大破してしまうと、命令系統が失われ、あとは大混乱となった。ロシアの戦艦は、自在に連携する日本艦隊に次々に捕捉され、撃沈または大破した。

結果は、日本側は戦艦・巡洋艦の被害は0であり、小型の水雷艇3隻のみ失ったが、ロシア側は戦艦・巡洋艦などの大型艦21隻がすべて沈没し、その他の艦船も大かた沈没または大破してバルチック艦隊は壊滅した。

さらに日本側の戦死は117名であったが、ロシア側は戦死4,830名、捕虜6,106名にのぼった。
連合艦隊各艦は溺れるロシア兵を自主的に救助し、ロシア艦船も可能な限り沈没から救ったのである。

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だいぶ長くなったが、じつはここからが一番重要なところなので、このまま一挙に書き進めたい。

とくに戦後教育の被虐史観(日本が悪かった日本人が悪かったという史観)にどっぷり浸かっている方はぜひ戦後教育の洗脳を解いていただきたい。

さて、世界は、

日露戦争の日本勝利のニュースが伝わると、どう反応したか?

事実は、戦後教育や戦後のマスコミ・テレビが喧伝していることと正反対なのだ。

全世界が日本人に感激し感涙したのである。


中国の孫文の声明
「日本の勝利が、欧米列強の横暴に苦しむ諸民族に独立の覚醒を与えた!」


ベトナムのファン・ボイ・チャウの声明
「日露大戦の日本の勝利が私たちの目を開かせた。日本が欧米の横暴に対して初めて歯止めをかけた!」


インドのネールの声明
「日本の勝利はアジアのすべての人々にとって偉大な救いだ!」

当時少年であったネールは、日本勝利のニュースが伝わって歓喜に熱狂する学校にあって、彼は興奮を抑えきれず、学校から飛び出して全力で駆け抜け、大きな木に倒れ込んで大声で感涙した。

ネールは後に「日本の勝利こそが私の一生をインド独立に捧げさせてくれた。」と語っている。


インドのサメイ紙の報道
「日本が勝利したことを誇りに思う。われわれは心から日本人の勇気と規律、鉄のような意志、不屈の力によって勝利を収めた日本に心からの祝意を贈る。日本だけがアジアの名誉を救った!」

同ヒタバディ紙の報道
「我々は羊が虎にはなれないという過ちに気づいた。日本の勝利がインド人を覚醒し、英国と対等だということに目覚めさせた!」


ミャンマー初代首相のバー・モウの声明
「アジアの目覚めは日本のロシアに対する勝利に始まる! この勝利がアジア人の意識に与えた影響は決して消えることはない。それは全ての虐げられた民衆に、新しい夢を与える歴史的な夜明けだ。日本の勝利はわれわれに新しい誇りを与えてくれた。日本の勝利はアジアの出発点である。」


アフリカ解放の父ウィリアム・ポイスの声明
「有色人種が先天的に劣っているという誤解を日本人が打破してくれた! 日本人が有色人種を白人の奴隷から救ってくれる。われわれは日本人を指導者としてわれわれの夢を実現することができる。」


エジプトのイブラーヒームの詩「日本の乙女」
「砲火飛び散る戦いの中、傷つきし兵士たちを看護せんと若き日本の乙女、立ち働けり。牝鹿にも似て美しき汝なれ、危うきかな! しかし乙女曰く、銃もて戦うこと能わずも、身を挺して傷病兵に尽くすはわが務めなり。」

この詩はエジプトやレバンノの教科書に掲載され、現在でも多くのアラブ人に愛唱されている。


世界中で東郷フィーバーが巻き起こった。トルコ、ハンガリー、フィンランド、リトアニアなどの街々には「トーゴ―通り」、「トーゴ―ビール」、「靴のトーゴ―」などが次々に誕生するに至った。生まれた男の子に「トーゴ―」、「ノギ」と名付ける人まで続出した。


イランのシーラーズイー曰く
「東方からまた何とすごい太陽が昇ってきたことか! 眠っていた人々がみんな跳ね起きた! 夜明けが日本から拡がり、全世界が明るく照らし出された!」


イラクでは日本の天皇をイスラム世界のカリフ(盟主)にしようという機運まで生まれた。


ヘヂアスの王族アルカデリーの声明
「アラビア、インド、エジプト、トルコのイスラム教徒代表者会議で日本を盟主と仰ぐことが決議された!」


これが事実である。

世界中の人々が日本の勝利に感激し熱狂した。

日本人の存在が世界の人々の心の拠り所となり、心の支えとなったのだ。

そして世界中の人々が起ち上がった。

エスタブリッシュメントから土地と資本と教育と人権をとり戻せ!

アヘン商人、武器商人、奴隷商人を追い出せ!

孫文は日本に留学した仲間たちを率いて辛亥革命を決起した。

ファン・ボイ・チャウはベトナム維新会を結成してフランスからの独立闘争を開始した。

ネールはガンジーとともにイギリスからの独立闘争を開始した。

掛け声は「日本に続け!」であった。

全世界の人々が日本人の魂に触発され、立ち上がったのである。


日本の文化伝統そして日本人のこころ

古鳥史康

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