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受け継がれた、新渡戸稲造の精神教育

武士道で知られる新渡戸稲造は,夫人の萬里子氏と共に、
1894年(明治27年)札幌に遠友夜学校という夜間学校を設立した。
様々な事情で学校に行けない子供たちのために、私費を投じて500坪の土地と
古い2階建ての家を買い取り校舎にしたのです。新渡戸32歳。
「見も知らない者たちが、ここで出会って友達になり、
共に手を携えて勉強するーそれがこの学校だ。」 授業料は、無料。教師も無料奉仕。
新渡戸の教育精神は、人格形成にあり、生徒たちに疑問を持たせて考える力を
身につけさせることを大切に、他への思いやりを持った人間を育てるのが大きな目標でした。


この活動は新渡戸が亡くなってからも継続され、1944年(昭和19年)まで50年間続いた。
閉校から46年、1990年に新渡戸夫妻の遺志を受け継いで設立したのが、
「札幌遠友塾自主夜間中学」である。以来31年が経ち、これまで約500人以上が学んでたという。


今の時代においても、家族の理由、身体の理由、経済的な面、
様々な事由で満足に学べなかった方々がいる。
それは世間とは切り離され、知ることも慮ることもできない。
教育とは、いくら知識を詰め込んで物事を知っているかではない。
如何に考える力を身に付け、正しい判断を身に付けることだと思う。

新渡戸稲造が大切した思いや哲学は、
今も人々の手によって脈々と受け継がれています。


新渡戸稲造と遠友夜学校
https://sapporo-jouhoukan.jp/sapporo-siryoukan/lekishibunko/sapporo_histry/meiji/meiji7.html

一般社団法人「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会
http://nitobe-enyu.org/


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