過去最強クラスで上陸するといわれる台風10号

2020年9月5日(土)現在、大型で非常に強い台風10号は沖縄県の南大東島に最接近しています。
南大東島地方気象台では21時38分に東の風51.6m/sの最大瞬間風速を観測しました。
台風は今後も勢力を維持して、明日6日(日)から7日(月)に奄美地方や九州地方に接近する見通しです。
九州では近年にない勢力での接近となり、暴風・波浪・高潮特別警報の発表基準に達する可能性が高まり
「非常に強い」勢力で上陸すれば、2018年の台風21号以来となる。
また、中心気圧930hPaで上陸すれば、過去最大といわれる「第2室戸台風(上陸時925hPa)」、
「伊勢湾台風(上陸時929hPa)」といった歴史的な災害をもたらした台風に匹敵することになります。
 
 
■第二室戸台風
1934年9月15日 – 23日
最低気圧 911.6 hPa (上陸時)
最大風速 60 m/s (上陸時)
※人的被害は、死者2,702人、不明334人、負傷者14,99
当時、大阪管区気象台所属の室戸岬測候所では
最大瞬間風速60m/sを観測したのを最後に観測機が故障し、
正確な数値は分かっていないという。
 
 
■伊勢湾台風
1959年9月21日 – 9月27日 
最低気圧 895 hPa
最大風速 75 m/s
犠牲者5,098人(死者4,697人・行方不明者401人)・負傷者38,921人
※伊勢湾台風での犠牲者の数は、阪神・淡路大震災が発生するまで、
第二次世界大戦後の自然災害で最多のものであったといわれています。
 
 
近年、何故こう台風や水害の被害が増えているのでしょうか?
長期的に見れば生態系の維持の為や、雨の恵みをもたらす為にも
必要なものであるといわれていますが、年々増す被害の大きさや台風の数を考えると、
このままでは自然災害もひどくなる一方なのではないかと不安になる。
また、水面温度の上昇は海洋や湖沼における生物多様性をも減少させています。
現に、太平洋や瀬戸内海・琵琶湖などの水表面近くでは生物の多様性が失われつつあると
専門家が警報を鳴らしている。
 
台風の発生の原因は、海表面の温度上昇が多くの台風を産み出す要因となっているが、
近年の温暖化を考えると、これはすぐに解決できる問題ではない。
しかし、少しづつでも変えていく努力をしなければならない。
 
台風10号では記録的な暴風が予測されるため、家屋の倒壊や大雨による土砂災害、
高波や高潮による港湾施設の流出など、数え切れないほどの被害が予測されます。
皆様が無事であり、台風の影響が最小限となるよう心よりお祈りいたします。
[ – sara 桜羅 – ]

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