武田文志 /観世流 シテ方 (重要無形文化財総合指定保持者)公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団ご案内

第49回朋之会 「葛城」吹雪の世界観に独自の味わい

☆第49回「朋之会」
日時:2/25(土)13:00開演 [終了予定17:15]
於:観世能楽堂(GINZASIX地下3階)


私「武田文志」は「葛城(かづらき)」という能を勤めます。
いわゆる三番目物=鬘物(かづらもの)といって、
主人公が女性の役となります。前半は中年の〈里女〉、
後半は〈葛城の女神〉という役どころですが、
昨年は源平にちなんで男の演目が多かったので、今年は本曲を選びました。]


この演目のポイントは、何と言っても「雪」です。
春と秋の演目が大半を占める能楽において、雪が降る様な真冬が
季節設定の演目というのは、パッと思いつくところでは3曲ほどしかありません。

謡やお囃子の演奏によって、冬の寒々とした風情を感じて頂ける様な
大変趣のある演目であり、本曲にしかない味わいが魅力の、
個人的にとても好きな演目です。


雪の中でも「吹雪」という世界観の中では、
上演時期が真冬である方が良いという思いもあり、
実をいうと自身のリサイタル公演〈文の会〉での上演も考えた程ですが、
今回色々な兼ね合いもあって、朋之会にての上演となりました。


良い曲なのに上演頻度は少ない為、
是非この機会にご覧頂けますと幸いに存じます。


シテ謡も多いのですが、全体としての音楽性も素晴らしく、
後半には序之舞を舞うという盛沢山な演目で、
目を閉じて世界感に浸って頂くのも一興かも知れません。


より詳しくお知りになりたい方は、是非文志村塾YouTubeチャンネルをご覧くださいませ‼


また、当日私の「葛城」に先だって上演されるもう一番の能は、
同い年の従兄弟・宗典の「通盛(みちもり)」となっており、
狂言も野村万蔵氏の「入間川」と、人気役者が揃っての催しとなります。

観世流能楽師 武田文志
http://takedafumiyuki.com/ak/


公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団
http://ttmnf.or.jp/

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