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月あかり花回廊~鬼怒川・川治温泉

関東を代表する温泉地である鬼怒川・川治温泉は、平成の大合併で日光市に編入されました。また、足利銀行の経営破綻によって、地域全体が疲弊する期間が長く続きました。

日本の温泉地は、ひと昔前はそのほとんどが団体旅行客を受け入れることに力を注ぎ、旅館ホテルの施設もそのように作られてきました。旅行の形態が個人旅行化するにつれて、資金力のある施設は、個人旅行に好まれる形に変革してきましたが、メインバンクの破綻は、旅館の血流を断つものとなってしまいました。

地元旅館ホテルのオーナーたちは、地域復活に向け様々な試行錯誤を続け、その活性化策のひとつが、この「月あかり花回廊」です。オーナーたちが、地域のお土産屋 さんや行政、住民の方々を説得し開始したイベントで、2019年時点で11年目を迎えていたのです。メイン会場は、温泉街北部の鬼怒川公園、夕食後のお客様を車で送り迎えをするなどといった細かな配慮を続け、年を経るごとに素晴らしいイベントに成長していました。

こうして、鬼怒川・川治温泉 は、個人のお客様にご満足いただける温泉地として、個々の旅館ホテルが努力を続けてきたのです。町全体の活性化と個々の館の努力のベクトル合わせがうまく行っていた事例ですね。

これからも応援していきます!

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