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冬の京都は彩りの街~東山・花灯路

真冬の極寒が抜ける3月中旬から、京都の東山一帯は路の端に行灯を掲げて、夜の散策を進めるイベントを開催しています。東山・花灯路、青蓮院から清水寺までの約4.6キロを巡ることが出来るもので、2003年から始まりました。東京オリンピック・パラリンピックの開催に際して、日本の国は夜の観光素材が乏しいと言われていましたが、日本の観光先進地である京都では、既に二十年近く実施されています。京都は日中に寺社仏閣を拝観するために数多くのお客様が歩く街ですが、夜になると寺社仏閣は門を閉ざすため、一部の繁華街のみが経済的な効果を得ることになっていました。足下を照らす行灯だけでなく、様々な建造物をライトアップすることによって、それを目当てに訪れるお客様が増え、次なるステップは夜間特別拝観という新たな観光コンテンツに成長していきます。まさに京都が全国のテストパターンとなって、観光のトップランナーになっていますね。京都の街、恐るべしです。

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