sara 桜羅読み物珠玉の言葉

汲み出す一升より漏る一滴

ある財閥の話。

当時、店番の1人が大金を持って逃げ出してしまった。その事を支配人が

おそるおそる報告すると、

「君、樽の上からすくって飲まれるのは、とたえ一升飲まれても三升飲まれても

大したことはない。怖いのは樽の底から一滴でも漏れることだ。そいつをよく

注意してください」と述べたそうです。

大金を持ち逃げされた。それは大したことではない。肝心なのは底をしっかり

することである。底が締まっていれば、コツコツとでも貯まるものである。

「汲み出す一升より漏る一滴」という、千古の名言が伝えられています。

[ – sara 桜羅 – ]

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