梅の抗ウィルス作用 -食の文化
易経でいう中庸とは、ほどほどが丁度いいのではなく、
例えば季節に例えると、春は春らしく、目一杯花が咲くのが
丁度いいのだそうです。
梅は万葉の時代に中国から渡来し、現在では300種類以上あります。
万葉集には梅の歌が119首も収められており、
当時は花といえば日本原産の桜ではなく梅のことでした。
梅は厳しい寒さの中、百花に先駆けて咲き、どこか心励まされます。
古来の人々は、寒さに耐えて清香の花を開く梅を、冬も変わらぬ、
緑の松・竹と共に「歳寒の三友」と賞しました。
そして、百花に先駆けて咲くことから別名「春告げ草」とも言います。
また、日本の郷土食である梅は、昔から食中毒予防、抗ウィルス、
疲労回復効果があるということで、梅干しを湯で割って飲んだりし、
疫病に備えていたそうです。
ぜひ現代の方々も、先人の食の文化と知恵を取り入れて健康管理に
備えていただきたいです。
※写真は神奈川県の曽我の梅林
[ – sara 桜羅 – ]