夏目漱石「草枕」
夏目漱石の作品の中で最も印象的だったのが「草枕」
舞台は熊本。当時は親しい知人とよく山登りをし、
この時の経験が作品にも影響しているそうです。
小説の始まり、以下の言葉はあまりにも有名です。
「山登りをしながら思った。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい・・ 」
意味:
「理屈だけで動いていると、人と衝突する。
逆に人の気持ちを思いすぎて、情けだけで動いていると、
自分の考えを伝えることができず、
相手に対して折れてばかりになる。かといって、
自分の意地を主張すると、この世は行きにくい。
このように社会というのは、ままならないものだ。」
漱石も当時はこのようなことに悩んでいたのでしょうか。
時代を経て、風景や形が変われども、
その土地には意味や価値があり、その場所に根付いています。
それは、人々により伝えられ、忘れられるものでもなく
生き続けていきます。
[ – sara 桜羅 – ]
夏目漱石 草枕の里
http://www.kusamakura.jp/index.htm