読み物文化・伝承京都府

八坂祭りの由来

夏になると、日本各地で見られる八坂祭り。
八坂神社のお祭りは、古くから流行する「疫病」を鎮めるために行われてきました。
その中心となるのが、疫病除けの神である牛頭天王(ごずてんのう)です。
牛頭天王は、強力な疫病除けの神様です。
もともとは疫病を流行らせる恐ろしい神と考えられていましたが、
手厚く祀ることで逆に疫病から守ってくれる「最強の疫病除けの神」として信仰されました。

平安時代の貞観11年(869)に恐ろしい伝染病が流行し、
疫病は牛頭天王のたたりや仕業と考えられ、神に祈って病を追い払おうと祭りが始まりました。
日本60余州にちなんで、66本の鉾を立てて疫病退散の祈願を京都の八坂神社で行ったのが
始まりといわれています。

なぜ「祭り」で疫病を鎮めるかというと、昔の人は、夏になると食べ物が傷みやすく、
多くの人が体調を崩して命を落とすのを「疫病神(牛頭天王)」の仕業だと恐れました。
これを防ぐため、神輿(みこじ)をかついで町を練り歩いたり、豪華な山鉾(やまほこ)を
立てたりして神様をなだめ、町から悪い病気を追い出そうとしたのが祭りの始まりです。

全国にある八坂神社の総本社である京都の「八坂神社」では、
今から約1150年前の平安時代(869年)に大流行した疫病を鎮めるために
「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」を行いました。
これが、日本三大祭りの一つとして有名な京都の「祇園祭」のルーツです。
他にも、長野県も含む、各地の八坂神社で行われる夏祭りは
「天王祭(てんのうさい)」と呼ばれ、牛頭天王を祀る伝統が引き継がれています。

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