【第50回記念 花影会】 武田文志(観世流能楽師)よりご案内

今回は今月末に迫りました10/30(土)花影会のご案内をさせて頂きます。
私は、病気の父に代わり能「紅葉狩 鬼揃」を勤めます。
花影会は40年以上前に、祖父・太加志が生前立ち上げた立ち上げた会ですが、
今回が〈第50回記念〉の開催となります。本来は父・兄・甥が舞う[親子三代能]の予定でしたが、
父が持病悪化のため能を舞う事が不可能となり、私が代演する事となりました。
とはいえ、父も懸命のリハビリにより、地謡での出演は可能な状態にまで回復致しまして、
甥・章志の花月の地頭にて出演する予定です。
本来、販売が最も伸びるべき8・9月が、現在の情勢の影響を甚大に受け、
実は定席480席に対し、未だ2割(100枚)程度の販売に止まっております。
折角の記念すべき会に、満席とは行かずとも、何とか1枚でもと、
お力添えをお願い申し上げる次第です。
第50回記念「花影会」
日時:10/30(土)13時開演(終了予定18:20)
於:観世能楽堂
内容
能 「花 月」武田章志
狂言「佐渡狐」三宅右近
能 「 砧 」武田友志
能 「紅葉狩 鬼揃」武田文志
チケット(全席指定席)
SS席:18,000円
S席:15,000円
A席:12,000円
B席: 9,000円
C席: 6,000円
「花月」の章志はこの5月に初面(初めて能面を掛けて舞台に立つ事)を無事に終えて、
今回は大人の役者として初めて、能面を掛けてシテ(主役)を勤めます。
兄・友志の「砧」は、流儀に於いても大変扱いの重い大曲であり、
暮れに私が披く(初演する)「求塚」と双璧をなす演目です。
この二曲を終えると、いよいよ能楽師としての集大成ともいえる、
「卒都婆小町」をはじめとした能の究極の曲種である《老女物》に向かう事となります。
最後に私の勤めます「紅葉狩」は、通常の演出でも十分に楽しめる、
比較的エンターテインメント色の強い華やかな演目ですが、今回は「鬼揃」という
小書(特殊演出)により、ツレも5名に増えて、一層華やかな演出となります。
秋の一日、どうかお誘い合わせの上ご高覧賜りたく、お力添えの程お願い申し上げます。
武田文志